さなちゃんは時間旅行する

思い出した事、思いついた事 適当に書く お題も募集中

犬に遭った

小4の放課後 友達と家に帰宅してる途中

白い犬に会った 首輪はしてるけど飼い主はどこにも居ない ソフトバンクのCMの犬みたいな犬

その時ふと 月刊少女漫画雑誌「ちゃお」(妹が買っていたのを盗み読みしていた) に「犬の触り方」について書かれていたのを思い出した

まず犬のアゴの下に手を出して匂いを嗅がせてからその後に撫でる…

その通りにやろうとアゴの下に手を出すと その瞬間噛まれた 

私の第一声は「噛まれた!」

近くで空っぽになった誰かの給食の牛乳パックが風に吹かれて転がっていた

勢いよく手を引く 左手は噛まれた跡がある 赤みを帯びてどんどん手が腫れていく たちまち号泣 友達は大困惑 

とりあえず1番近所の友達の家に行く 友達のお母さんは仰天して学校に電話をしてくれたが「今は会議中なので対応できません」と言われたらしくて怒ってた

手を洗い どうにかこうにか車で病院に連れて行ってもらい 先生が駆けつけ お父さんと妹が駆けつけた

お父さんの第一声は「何してんねん」 その後は特に何も言われなかった

妹は「大丈夫?」と言ってくれ お父さんよりもついでに連れてこられた妹の優しさに安心感を覚えた

 

その夜「小4女児が下校中に犬に噛まれた」ことは回覧板によって町中に知れ渡り 次の日の朝には「噛まれた女の子ってさなちゃんなの!?」と近所のおばさんにも話しかけられまくり グルグル巻きの包帯のせいで 知らない人には「犬に噛まれたあの子や」と噂されまくった

遠足も包帯を巻いたまま少し不自由に過ごした

 

その何日も後に 私が学校で指定された通学路を守らず下校していた為に保険が効かず 治療費が全額負担になった事を親に恨まれた

それから「犬の触り方」については アゴの下に手を出す前に 飼い主に「触ってもいいですか?」と許可を得る工程をすっ飛ばしていた事に気がついた 飼い主が居なかったのだからどうしようもない

白い犬はどこかの家から逃げ出した犬で 数日後に飼い主のおじさんが謝りに来たらしいが私は友達と外で遊んでいたのでよく知らない

 

その後は犬にはあまり近付いていないしソフトバンクのCMを見ると時々思い出す

犬好きを明言する人に「噛まれた事があるのであまり好きではない」と言うと気を悪くするので敢えて言わないが 犬好きトークに心から参加するのは難しい

 

おわり